入居しても、今の病院には通い続けたい。そう考える方は多いのですが、ここで見落とされやすいのが交通費です。通院に毎月決まった額がかかる場合、その分だけ施設に払える月額は下がります。施設の月額だけで予算を組むと、入居後に足りなくなることがあります。ここでは、通院を続ける前提での費用の考え方、通院先を変えられるかの確認、送迎と付き添いの見方を整理します。金額は距離・体の状態・事業者によって変わるため、目安ではなく「どう計算するか」をお伝えします。(2026-09-07 時点の情報。制度・統計の出典:厚生労働省「介護・高齢者福祉」)
老人ホーム入居後の通院費とは、施設の月額とは別に、今の病院へ通い続けるためにかかる介護タクシー代などの交通費のことです。予算を組む際は、1回の料金ではなく、月に何回通うかを掛けた月額で把握する必要があります。収入から医療費や日用品代、そしてこの通院費を差し引いた残りの金額が、施設に払える月額の目安となります。通院先を変更できるかは病状によるため、事前に主治医へ確認することが大切です。
施設の月額だけで考えると足りなくなる
結論から言うと、通院がある方の予算は次の順で組み立てます。施設の月額は、最後に出てくる数字です。
- ①収入を確認する:年金など、毎月確実に入る額
- ②固定でかかる分を引く:医療費、日用品やおむつ代、そして通院の交通費
- ③残りが施設に払える額:この範囲で候補を絞る
実際のご相談でも、通院に毎月かかる分を差し引いた残りが、施設に回せる額になるという組み立て方をすることがあります。逆に言えば、通院の頻度と手段が決まらないと、適正な予算は出せません。費用の内訳の見方は介護施設の費用相場で解説しています。
介護タクシー代は「1回いくら」ではなく「月いくら」で見る
介護タクシーの料金は、距離、車いすやストレッチャーを使うか、付き添いが必要かなどで変わり、事業者ごとにも違います。ですから、1回の金額よりも、月に何回通うかを掛けた月額で把握してください。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 通院の回数 | 月に何回か。週単位の通院があるなら月額は大きくなる |
| 移動の手段 | 介護タクシー、一般タクシー、家族の送迎、施設の送迎のどれか |
| 体の状態 | 車いすかストレッチャーか。介助がどこまで必要か |
| 距離 | 施設から通院先までの距離。近いほど負担は下がる |
| 付き添い | 家族か、職員の同行か。同行に費用がかかるか |
見積もりは、利用する予定の事業者に直接確認するのが確実です。地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに、近隣で使える事業者を聞くこともできます。

今の通院先を続けられるかを、先に確認する
通院先を変えられれば負担は下がります。ただし、変更してよいかは病状によります。主治医から「この医療機関でないと管理が難しい」と言われている場合、住まいの候補はその通院圏に縛られます。この確認を後回しにすると、決めた後で通えないと分かることがあります。
- 主治医に聞く:近くの医療機関へ移せる状態か。継続的な管理が必要な理由は何か
- 通院圏を決める:変えられないなら、その病院から通える範囲で住まいを探す
- 施設に伝える:通院先・頻度・移動手段を、見学の段階で共有する
- 自己判断で変えない:費用を理由に医療機関を変えるのは、必ず医師に相談してから
医療的なケアが必要な方の施設の見方は八尾市で24時間看護対応の老人ホームの探し方もあわせてご覧ください。

大阪府での相談先
- 地域包括支援センター:お住まいの地域の総合相談窓口。近隣で使える移動サービスの情報も得られます
- 担当のケアマネジャー:通院の回数や移動手段を踏まえて、現実的な費用を一緒に整理できます
- かかりつけの医療機関:通院先を続けるべきか、変更が可能かを相談できます
- 私たち:看護師のいる立場で、通院を続けられる住まい探しを無料でお手伝いします(072-970-5244/LINE可)

よくある質問
入居後も今の病院に通い続けられますか?
通える範囲であれば続けられることが多いです。ただし施設から遠い場合、移動の手段と費用が毎回かかります。主治医から「この医療機関でないと管理が難しい」と言われている場合は、その通院圏の中から住まいを考えるのが現実的です。
介護タクシー代はどのくらいかかりますか?
距離、車いすやストレッチャーの有無、付き添いの必要性、事業者によって料金は変わるため、一律の目安はありません。大切なのは1回あたりの額よりも、月に何回通うかを掛けた月額で見ることです。見積もりは利用予定の事業者に直接確認してください。
通院の付き添いは誰がしますか?
ご家族が付き添う場合、施設の職員が同行する場合、介護保険サービスを使う場合など、施設や状況によって異なります。同行に別途費用がかかることもあるため、誰がどう付き添うかを入居前に確認しておくと安心です。
施設の近くの病院に変えたほうがよいですか?
通院の負担は確実に軽くなりますが、変更してよいかは病状によります。継続的な管理が必要な場合は、主治医に「近くの医療機関へ移せる状態か」を確認したうえで判断してください。自己判断で変えないことが大切です。
費用はどこまで見込んでおけばよいですか?
施設の月額に加えて、医療費、日用品やおむつ代、そして通院の交通費を足した合計で考えます。実際のご相談でも、交通費を差し引いた残りが施設に払える額になる、という組み立て方をすることがあります。年金の範囲で収まるかを先に確認しておくと安心です。
- 収入から医療費・日用品・通院の交通費を引いた残りが、施設に払える額になる
- 介護タクシー代は1回の金額ではなく、月の通院回数を掛けた月額で把握する
- 通院先を変えられるかは病状次第。先に主治医へ確認し、自己判断で変えない
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大阪老人ホーム相談室


